そうしてまた、月曜日が来た。 「店長!おはようございます!」 「沙夜華ちゃん!今日は元気がいいね!」 「そ、そうですか?」 だって、今日は榎本さんが来る日だから。 榎本さんの手袋の破れていた部分は、同じ色の布野で縫い合わせて、それが目立たないように、シンプルなボタンを付けた。 ……ちゃんとこれを返して、謝るんだ。 そして、ちゃんと知るんだ。榎本さんのこと。