梨紗side

いつものように集会の反省会とその他もろもろの仕事を終え、家路につく。

電車で30分。近くも遠くもないけれど、同中の生徒は5人だけだ。

「こんばんは〜、あ、祐樹います??」

「またどっかほっつき歩いてるわ〜、ホント、ごめんね〜苦笑」


お向かいの相田さんとのいつもの会話。


私と祐樹は生徒会長とヤンキー番長だからといって、口も聞かない訳じゃない。むしろ毎日話しているのだ。