わたしが周りを見回していると、



宮島先生が重要な話をし始めた。




「実はね________」




話の内容はこうだ。




清澄の理事長である、


清澄 喜蔵 (せいちょう きぞう)先生のご友人である桐朋 勝元 (とうほう かつもと)さん。


この方が先日病で倒れたらしい。


桐朋さんも学校を経営しているのだが、どうやら跡継ぎが居ないようで。



理事長の代わりが見つからずこのままだと経営困難となってしまう。



そこで清澄先生が桐朋さんの代わりに清澄女子と桐朋さんの経営する桐朋学院をどちらも引き受けることになったらしい。




そうここまでならただの美談で済むはずだった。