「理菜〜!起きなさい!!」






『うっ…。ねむ。』




私は起きて制服に着替えてからママの待つリビングへと急いだ。ここまではいつも通りの朝だった。




朝ごはんを食べている時にいつもとは違う異変に気づいた。部屋の隅に大きなスーツケースがあった。





そういえば部屋いつもよりも綺麗だしママのメイクがいつもと違う。






『ママどっか行くの?』






「そうなの!お父さんからね、イタリアに来ないかって言われたのよ。本当は理菜も連れて行きたかったんだけど学校が…ねぇ♪」