あれ?




目を開けると、そこは水面。




え?




私、足がつって、ずっと沈んでたよね?




と、




心地好い香り。




嗅ぎ覚えのある、私の大好きな人の香り。




「優」




優を見ると、泣いていた。




優「良かったです。ホント」




そう言い、私を抱き締める優。




「ありがと。優が助けてくれたんだね」




優「声が」




ん?




優「僕の名を呼ぶ声が聞こえました。だから、来れました」