後ろから僕を呼ぶ声が聞こえます。




でも、もしかしたら大変な事になってるかも知れない。




「香久山」




泳いで泳いで、浮き輪の近くに着いた頃。




香久山が海中に居ました。




手を、海面に伸ばして。




逝ってしまう。




香久山の笑顔が、見れなくなってしまう。




会話も出来なければ、笑い合う事も出来なくなってしまう。




僕は急いで香久山を抱いて、海面に上がりました。




「ハァ、ハァ、ハァ」




すると、




香久山「ゴホッ、ゴホゴホッ」




と、水を必死に出す香久山。




良かった。




優side end