優を膝枕してすぐ、誰かが走ってくる足音が聞こえた気がした。




もしかしたら、百合か夏目かも知れない。




でも同時に、不法侵入者かもしれない。




そう思いながら振り返ると、そこには百合を抱き抱えた夏目が居た。




「どうしたの?」




と聞くと、




夏目「百合が倒れたから、冷やそうと」




と言ったので、




「あ、じゃあ隣に」




と、自分の隣をポンポンと叩いた。




夏目「うん」




と返事をし、百合を膝枕する形で座る。




クーラボックスから氷を取り出して、




百合のパレオを外して、優と同じ様に冷やす。