タタタッタンくる~りふわり……

さすが国王陛下、優雅でとてもお上手です。
でも正直レイモンド様との方が踊り易い。

そんな事を考えていたら、あっという間にダンス終了。
良かった乗り切った~

え? 離して下さいませ陛下? あらら、もう一曲踊るのですわね。 
という事で結局二曲踊りました。

「いやぁ奥方はダンスが上手いな、久々に楽しかった……」

陛下は本当にお世辞が上手です。

「今度は王宮の舞踏会で王子達と踊ってやってくれ。それから王妃のお茶会へも足を運んで欲しい」

快活なお言葉に、おおおー!! 
とギャラリーがまた騒めきます。

「お褒めの言葉、痛み入ります」 

深々と頭を下げつつ、無事乗り切れて良かった~と心底安堵する私 

「無粋にも花嫁相手に二曲踊ってしまった。許せウィザーク」

「勿体ないお言葉でございます」

頭を下げているので見えませんが、レイモンド様の口調から機嫌が良いのは伝わってきます。

何だか嬉しい……。