今日も一日が始まる

燐「………今日は何言われるのかな…」

ポツリと暗い部屋で呟いた

ーカツン カツンー
ヒールの音が聞こえる お母様が来た

加奈「あら 起きたの?(役立たずがまだ生きているわね)」
鼻で笑いながら

燐「…お母様おはようございます」
何も聞こえてないふりをして笑顔を浮かべ挨拶をする

加奈「…ふん…さっさと消えればいいのにね?そうそう 今日はあんたの婚約者連れて来たわよ」
加奈の隣に青い髪で青い瞳の青年が立っている

??「はじめまして燐様 私月詠時雨と言います 月の神様なんですよ」
燐を見てにこやかに微笑みながら

燐「……はじめまして…(え?婚約者…?)」
少し驚いたが嘘の笑顔を貼り付けて挨拶をする

加奈「こんな子のどこがいいのかしらね?役立たずの女神なのにね(まぁいい 捨てるから)」

燐「…!!お母様!私は役にたつから…!捨てないで…!!」
心の声を読み取り咄嗟に加奈に抱きつく

加奈「離しなさい!!!(燐を叩き)…明日あんたは!この神様と婚約してこの国から出て行かせるのよ!!」

時雨「……加奈様 燐様もいきなり言われて驚いているんですよ 一旦部屋に戻りましょう」
時雨は加奈の手を取り引っ張るようにその場を去る

燐「いや……嫌だぁぁぁ!!」

誰もいない部屋で一人の少女の声だけが響き渡る