夢であってほしい

そう思いながら目が覚めた

目を開ければいつも通りの日常が始まると信じて

けど現実は残酷だ

目を開けたら知らない場所にいた

腕には点滴されており

体を動かすのがだるい

リア「…ここは…どこじゃ…」

体を無理矢理動かして起こそうとすると

怜「あ!起きた?まだ起こさない方がいいよ?血をとったばかりだからさ!」

リアの体を押さえつけるように肩を押しながら笑顔で話しかけてくる

リア「…!貴様…!殺す!殺してやる!!」

怜の姿を見た途端先程の事が鮮明に蘇り手を払いのけ睨みつける

怜「…ハァ…俺の花嫁は気性が荒いね〜♪」

リア「…ハァ!?誰がお主と結婚するか!!死んだ方がマシじゃ!!」

怜「…アリア 死ねないよね?…色使いの妖女王になるもの死に方はただ一つ

愛した人 愛された人に心臓…宝石どちらも刺され砕けれた時にしか死ねないもんね!」

色使いの妖は愛に飢えた呪われた一族

愛が得た呪いは愛した人に殺される呪い

リア「……チッ…けど誰が結婚なんかするか!!」

妖姿から人間姿になり

リア「妾の本当の名も知らない奴が花嫁とか言うな 愚か物」

そう言い捨てフラフラと部屋から出て行く