あれから数時間経っても

お父さんとお母さんは帰ってこなかった

私は必死に封印を解こうとしていたが神と妖の力が混じった封印は中々解けなかった

リア「お母さん…お父さん…早く戻ってきて……」

寂しさと不安が募り泣きながら祈るようにいう

すると

ーガチャー

広間の扉が開いた

リア「…!!お父さんお母さん!?」

私は扉が開く音が聞こえ扉の方に顔を向ける

けれど扉にいたのはお父さんとお母さんではなく

あの時人間界で会った怜だった

リア「…!なぜお前がここに…!!」

殺気だった様に赤い目になり睨みつける

怜「そんな怖い顔しないでよ〜美人が台無しだよ?あ そうだそこから出してあげるね?」

封印されている空間に触れると空間が消える

リア「な…なんで!?いくらしても消えなかったのに…お前人間じゃあないなのか!?」

怜「…俺は吸血鬼 そして神様のバックアップがあるから最強なんだよね〜♪」

ニコニコ笑いリアに近づく

リア「近寄るな!お父さんやお母さん 一族の皆をどこにやった…!」

一歩一歩後ろに下がりながら距離を開ける

怜「あー皆ね…?

消えたよ?簡単に言えば死んだよ?」

笑いながらリアに素早く近づき抱きしめながらいう

リア「う…嘘よ!嘘よ!色使いの妖がお前ら如きに負けるわけない!!」

信じたくない いやだ 嘘よ

そればかりが頭に何度も何度も繰り返す

そんなリアを見ながら困った様に笑いながら

怜「皆…アリアの無事を約束するならってあっさり死んでくれたよ?」

リア「……え…?なら私が妾が殺したの…?皆妾のせいで死んだの?消えたの?嘘じゃ嫌じゃ…

いやぁぁぁ!!!」

取り乱したかの様に叫びだす

怜「…今は話せる状態じゃあないね ゆっくり休んでね〜」

リアの首に何かを刺す

すると眠気 目眩が来る

リア「お…のれ…ゆる…さない……殺…してやる…」

怨みや絶望を言いながら気を失う

気を失う前にリアは願う

どうかせめて…夢であって…

こんな悪夢…から目を覚まさせてよ…

妖の願い届かない

これは全て現実だから