あれから数年

今日は特別なイベントがある

それはリアが妖の女王になる日だ

リア「……私が女王かー…実感わかないわね……」

幼かった見た目も成長し 白い雪みたいな瞳 足まで届く白い髪 一言で言えば儚い美しさがある妖姿だった

ボーと椅子に座っていたら

ーコンコンー

扉を叩き誰かが静かに入ってくる

ミユ「リア 準備できたかしら?」

入って来たのはお母さんだった

リア「お母さん!うん♪準備できたよ〜♪ほら見て新しい着物!!」

今のリアの姿は紅色の真っ赤な着物を着ていた

ミユ「綺麗ね…それよりリア 今日式が終わったら掟の為人間界に行くけど…人間姿は化けれるようになった?」

リア「ん〜…真反対の真っ黒な人間になるけど大丈夫 うん 多分」

自信なさげに答え椅子から立ち上がる

そして母親に近寄り抱きつきながら

リア「お母さん 本当に私女王で大丈夫かな…?」

ミユ「大丈夫よ 皆リアが女王になるのを楽しみにしていたんだから…さぁ 行きましょう」

優しくリアの頭を撫でながら手を握り部屋から出る

今日 色使いの妖に美しき白い妖女王に君臨した

優しく綺麗な女王は皆から好かれた

掟の為 人間界に向かう

これから自分の人生を狂わせる男に出会う事も知らず