とめどなく記憶が封印されていく

そんな意識の中私はエリシアに会った

エリシア「…やぁ…燐 り…アリアをよろしく頼むよ……私の優しい妻だった人…愛した人を……ゲームから解放しておくれ……」

燐「ゲーム…??一体なんのこと…?」

エリシア「それは言えない あいつに気づかれてしまう…もう私は行かないと…燐これからも運命は残酷だ けれど光を見失うな 君は

全てを司る女神 ゲームを終わらせる鍵だ」

それだけを言うと姿が消える

姿が消える前のエリシアの表情は泣いていた

燐「…大丈夫 アリアの闇は瞳を見たらわかった 辛いことがあって闇に堕ちかけている人なんだよね…救う 救うよ」

私が全てを終わらせてあげる

けれど今は休ませて 記憶を戻るその時まで

記憶と能力を封じ終わると意識の中がキラキラと輝きだす

思わず目をつぶり少し立ち目を開けると

泣きながら笑っているアリアの顔が目の前にあった

大丈夫 助けてくれたから

私が貴方を何を犠牲にしても救うから

…あれ?何を救うんだっけ…?この人だれ…?

体を起こし目の前の

黒い女性に問いかける

燐「…すみません 貴方は誰ですか…私は……燐…葛木燐ですが…それ以外思い出せませんが……」

アリア「……私は黒木アリアよ 貴方の片割れよ?燐 いきなり倒れたからびっくりしたわよ?多分倒れた衝撃で記憶失ったんでしょ すぐ戻るわよ さぁ?行きましょう?」

嘘をつきながらにこやかに笑いながらアリアは手を差し伸べる

燐「ア…リア?うん…どこいくの…?」

差し伸べられた手を握り立ち上がる

アリア「今から幸せになれる場所を探すのよ さぁ!いくわよ!!」

燐「ま…待って……!」

二人は手を握りながら走っていく

いずれ敵同士になる そんな運命を抱えながら

未来に突き進んでいく