あれから私は何度も何度も罪人を裁いた

ー助けてくれ 許してくれ 化け物が!ー

そんな言葉全部全部聞こえないふりをして

私は愛が知りたい 愛が欲しい これが私の使命だから だからごめんなさい

いつもそう言って殺す

燐「……今日は誰を…裁けば…」

いつものようにフラフラと街中を彷徨い歩く

「燐様!!!見つけました!!」

聞き覚えのある声に咄嗟に後ろを振り返る

後ろにいたのは……

私の元婚約者 月の神 月詠時雨だった

燐「月詠様…!!何故…あなたが…!!」

あの時の事を思い出し無意識に手が震えだす

そん私に気づかず時雨は笑いながら手を差し出しながら

時雨「燐様…いえ 燐俺が迎えに来たよ 国に帰り結婚しよう!ようやく見つけた…」

燐「国に…帰る…??…嫌です!!もう役立たずといわれ愛のない生活なんか嫌!!」

差し出し出された手を払いのけ距離を開ける

時雨「…な…何故手を払いのけるんです?何故俺を否定する?何故俺を愛さない?何故何故何故何故何故……」

顔を真っ青にしながらぶつぶつ言う

私はやばいと思いとにかく走り逃げ出した

能力を使うという考えもなくただ走り出した

時雨「……待て 待てよ!!」

逃げ出した燐を追いかけながら

一つの答えにたどり着いた

俺のものにならないなら

殺してしまえ