「おう、祐大。今日一緒に帰ろうぜ」 「あぁ。でも俺歩きだぞ」 全然喋らないのかと思ったけど割と喋るみたいだ。 秋人に限るのかもしれないけど 心地のいい低音ボイスだった そしてその声でさえクラスの女子を興奮させる道具になり得る。 授業の合間の休み時間には 他クラス(主に女子)が谷田祐大とはどんな人物かとクラスを覗きにやってくる。 「…イケメンって人気だよね」 「えっ何愛花俺のこと?」 「秋人だまれ」