ガラリ、と大きく開いた扉から

身長は180センチは超えているであろう男の子が入ってきた。
とても背が高い。


思い切り染めたような明るい茶髪に
両耳合わせてピアスが六つも空いていた。

















そう、俗にいう『不良』みたいな人だった。


















しかし、クラスの女子からは黄色い歓声が上がる。


それもそのはず。

日本人離れしたとても華やかな容姿だ

切れ長の瞳にくっきりとした二重、
透明感のある茶色い瞳。
薄過ぎず厚すぎない柔らかそうな形も色もいい唇。

これはもう、絶世の美形と呼んでいいくらい。










「ちょっと愛花、めっちゃイケメンだよ」


「由奈、気持ちは分かる。 でもイケメンなんていう簡単な言葉で片付けていいレベルじゃないよ」





そして教室内から湧き上がる歓声に

谷田祐大はうざったそうに目を瞑った