「息、吸ってる、のに、苦しい、の。怖い。」
そうやっとの思いで伝えると、母は紙袋を持ってきた。
そしてそれを私の口元へと当てると、
「大丈夫。ゆっくり息吸って。しっかり吐くの。」
そう落ち着いた様子で対応してくれた。
しばらくすると息苦しさは引いてきた。
なんだったんだろう…?
そう思っていると母が、
「さっきのは過呼吸っていってね、酸素を吸いすぎると逆に苦しくなるの。
あぁやって紙袋を当てると、二酸化炭素が吸えるからゆっくり呼吸すると落ち着くのよ。」
そう教えてくれた。
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