君を俺の色で染めさせて。

階段をのぼり、屋上を目指す。
四階建ての校舎だからすぐに目的地についた。

屋上の重たい古びたドアを開ける。

目に飛び込んできたのは
澄んだ春の青空と、屋上の高いフェンスにもたれ掛かるようにして眠るあの
“地味子”、二階堂 翔子の姿があった。