なぜ友達をやめたいのか理由を改めて聞かれた。


私は大智を好きだからとは言っていない。

ただ、友達の関係をやめたい、そう告げた。

大智には理解しがたく怒っていたらしい。

でも、大智の中で私という存在が大きい事に気づいたと。


そう気づくまでに時間がかかったと話してくれた。



「 言えよ、理由を 」



好き、この一言を言ったら何か変わるのか……

怖い。

でも…… 再会できた。



「 大智が、好きです 」



勇気、それしかなかった。



「 和泉、もっと早く言え 」



大智が私に見せた苦笑した顔。

そして、キスを……



「 俺の隣には和泉だろ 」



会いたかった、ずっと……

大智と、こうしてキスをしたかった。


これからは、友達以上でいる事ができる。



未来……


私は大智の隣で、大智が私を呼ぶ声に幸せを感じる。



「 和泉 」





完。