モンブランより甘いキス

「やっぱり関島さんは女の子、だね」

そう言って、赤くなった私の顔をのぞきこんだ。


「やめて、ください」

ちょっとにらんだ。


「あっ、会社の関島さんだ」

そう言って宮下君は笑いながら、ちょうど運んできた店員さんにお礼を言って私の前にケーキとミルクテイーを置いてくれた。


宮下君に微笑んでお礼を言われた店員さんは赤くなって会釈した。


外でも…王子だ…。