「うぅ…あ…っ」


帰り道。


私は、フラフラした足取りで、

公園に行く。


家に帰ったらすごく心配されそうだし。


すこし、ここで心を落ち着かせよう。



「っ、はぁ…」

涙は全然止まんなくて。


もう、終わり。


何もかも、終わりなんだ。


楽しかったなあ…とか、

思ってもいいのかな。


冬休み、いっぱいいっぱい、

遊びたかったんだよ。


年越しも、一緒にしたかったの。


ヨウくん……。


あの時、引き止めればよかった?


「まだ私と付き合って」って、

繋ぎ止めればよかった…?


こんな苦しい気持ちになるくらいなら、

バッサリ振られた方が、

良かったのかも。


でも、

まだどこかで期待している私がいる。


もしかしたら、追いかけに来てくれるんじゃないか。


携帯には着信がいっぱいはいってたり。


とか、


「はー…」


ヨウくん。スキ。


もう止まらないんだよ。



上を見上げる。


空は濃紺。

星が散りばめられて、

降ってきそう。



綺麗…。


目をつぶると、

涙がこぼれて、

落ちた。