泣きつかれた私は、


いつの間にか1人になっていた。


ああ、そっか、

大樹帰ったのか…。



1人の方がなんか虚しいな。


ピロリンピロリン♪

さっきから、鳴り止まない携帯。


きっと、ヨウくんだ…。


出る、気力もない。


出たら、謝られるんだろうなあ…、


器の小さい私はそれを許せるだろうか。



だからこわくて、でれないんだ。



携帯を手に取る。


電源ボタンを長押しして、


ホーム画面を真っ暗にした。


ヨウくんごめんなさい。


今の私には、

こんなの、受け止めきれないの。



もう鳴らない携帯。


あ、プレゼント…。


どうしようかな。


捨てちゃもったいないよね。


明日、とりあえず学校に持っていこう。


明日は終業式だ。


冬休み、

寂しくなりそうだな。