グイ っ!

「……っ?」


腕を引っ張られて、顔をあげると、


「あ、っと、…あー、ごめ、まちが、った」

バツの悪そうな男子がいた。

綺麗な顔。


「え、」

泣いてる私、人間違えした彼。


気まずっっっ。


「ごめん、ほんとにごめん、」

彼は何度も私に謝った。


「大丈夫、です。」

かすれた声で喋ると、

私はペコっと礼をして、

帰った。