あれから、私たちは、

朝はお互いの家に行ったり、来てくれたり。


毎日仲良く行ってます!





そんなある日の、学校──。

放課後、日番で、

中庭を掃除していた私。




「さいってー!!俊なんて死んじゃえ!」


という怒鳴り声とともに、




パチンっ



いかにも、って感じの音が聞こえた。



修羅場、かな…。


しかも、俊、って、柏木先輩なんじゃ…。


ひょこっと、音があった方をのぞく。



あ。

やっぱり、そうだ。


柏木先輩が、ほっぺたをさすりながら、

座り込んでいる。



スルーした方がいいのかもだけど

できなくて……。



私はタッ、とかけよる。



別に、仲良しってわけじゃないけれど。


こんなのほっとけない…。


ヨウくんの友達ならなおさら。




「柏木先輩!大丈夫ですか?!」

私が声をかけると、



ぱ、と驚くように顔を上げる柏木先輩。




すると、にこっと笑って、


「うん、こんなの痛くも痒くもない、…俺のせいだし」


と言った。



だけど、目は笑ってなくて。


「~っ…」


何も出来ない私が悔しくて。



「か、彼女さん、ですか?」

なんて。

一番聞いちゃいけないことを

聞いてしまった。