髪の毛はさらっさらにして、

ふわっと香る石鹸の香りのコロンをつけて。

メイクはうすめだけど、

ベビーピンクの、リップもつけて。

服は、

白いニットに、花柄のスカートで女の子らしくしてみた。


「はぁっ…」

うぅ、心臓が痛い。

緊張が、すごい。


五分前には着いておこう。
と思い、

家を出る。


こつ、こつ、

ヒールの音が、心地よくてだんだん緊張は緩んできた。


はずなんだけど、

五分前に着いたはずの公園には、

もう、ヨウくんがいた。


「よし、」

深呼吸して、

ヨウくんの前に出る。


「ヨウくん!来てくれてありがとうございます!」

ヨウくんは、

じっと私の顔をみて、


「ふふ、やっぱ、かわいーね。」


と言った。

どきゅーんっ

だからそういうの、

だめなんだってば!