✲✲✲
朝──。
「ちょっと、琴羽!!いつまで寝てんのよ!」
うる、さ……。
「学校よ、ほらほら準備して!」
大きな声で私を起こすのはお母さん。
そして、慌ただしく私の部屋を出ていく。
「ははっ…」
変わらぬいつもの朝に少し笑ってしまった。
変わらないはずなのに。
もう傍に大樹はいない。
今日からは、朝の登校も別かあ。
その時、コンコン、と部屋がノックされ、
「琴羽~?はいっていい?」
と、お姉ちゃんの声が聞こえた。
「うん、いーよ。」
と答える。
ガチャリ、とドアが開いて、
今日もバッチリ決めたお姉ちゃんが入ってきた。
そして私のベッドに座って、
「はい、…今日夜話聞くから、学校だけ頑張んなよ。いってきます 」
と保冷剤をわたされた。
泣き腫らした私の顔はすごく酷いだろう。
保冷剤で、冷やせってことか…。
「あり、がと、いってらっしゃい…」
いつもと変わって優しいお姉ちゃんに、
ああ、こんな時はほんとに大好きって思った。
「よし。」
1人で気合をいれて、ベッドから出る。
いつも通り 準備して、
家を出た。
ガチャっ。
「あ、…っと、」
開けた瞬間 ちょうど大樹と
出くわしてしまった。
だけど、目をそらしたのはそっち。
ねえ、大樹。
あなたはどんな気持ちなの?
朝──。
「ちょっと、琴羽!!いつまで寝てんのよ!」
うる、さ……。
「学校よ、ほらほら準備して!」
大きな声で私を起こすのはお母さん。
そして、慌ただしく私の部屋を出ていく。
「ははっ…」
変わらぬいつもの朝に少し笑ってしまった。
変わらないはずなのに。
もう傍に大樹はいない。
今日からは、朝の登校も別かあ。
その時、コンコン、と部屋がノックされ、
「琴羽~?はいっていい?」
と、お姉ちゃんの声が聞こえた。
「うん、いーよ。」
と答える。
ガチャリ、とドアが開いて、
今日もバッチリ決めたお姉ちゃんが入ってきた。
そして私のベッドに座って、
「はい、…今日夜話聞くから、学校だけ頑張んなよ。いってきます 」
と保冷剤をわたされた。
泣き腫らした私の顔はすごく酷いだろう。
保冷剤で、冷やせってことか…。
「あり、がと、いってらっしゃい…」
いつもと変わって優しいお姉ちゃんに、
ああ、こんな時はほんとに大好きって思った。
「よし。」
1人で気合をいれて、ベッドから出る。
いつも通り 準備して、
家を出た。
ガチャっ。
「あ、…っと、」
開けた瞬間 ちょうど大樹と
出くわしてしまった。
だけど、目をそらしたのはそっち。
ねえ、大樹。
あなたはどんな気持ちなの?

