「帰ろうか。」


「はい…。」


離れたぬくもりになんだかさみしくなる。


私、きっと、ヨウくんに依存してる…。



私たちは公園から出て歩き出す。

私は
「私、もういっかい、大樹と話してみます。」
と、ヨウくんに話した。

せっかくヨウくんがくれたチャンス。

無駄にするわけにはいかない。


「…んー…俺的には二人がくっつくのは嫌なんだけどね?」

「え゛っ」


パッとヨウくんの顔を見ると、意地悪っぽい笑みを浮かべたヨウくん。


「か、からかわないでくださいよ~っ」

恥ずかしい。

こんな冗談で嬉しくなっちゃう私が恥ずかしい。

ほっぺたが緩むのをなんとか手でとめる。


「がんばってね。」

「……ありがとう、ございます!」


笑顔、でた。

二人とも本当の笑顔だった。


私たちはそれぞれの道へ別れた。


次にヨウくんと会う時、

私はどうなっているんだろう。

どんな気持ちであなたに会いにゆくのだろう。

待っててくださいね。

ちゃんと、帰ってくるから──。