先輩と別れて、

ノートをペラペラめくりながら、戻る。


パラ…。

とメモが落ちたのが見える。


「え、」

そのメモを拾う。



"
ノートありがとう。
"

と、淡白なメッセージ。


「ん?うらになんか…」


"
あのこと後悔してる。ほんとにごめん。
"


どく……。

「これ、」

大樹、が…?


なん、で。

ねぇどうして。


いまさら、後悔しても。

意味が無いのに。


私はもうふっきれて、

いま、大樹のことを片思いしてるだけ、で


期待しちゃう。

私バカだから。


「……す、き。」

ポロリと口からこぼれた。

やっぱり戻りたい。


幼なじみだけじゃ足りない──。