「ふぅん、不毛な恋すんのね、そうかそうか」

今朝のことを沙羅に話すとうん、と頷いてくれた。


「まぁ、いいんじゃない?……って言っても、あんたはすぐ違う方に気づくだろーけどね。」

沙羅は何やら私には分からないことを言い始めた。

「なになに?どーゆうこと?」

「お子ちゃまにはわかんない話。」

沙羅ってばクールだなあ。

でも、大好き大好きなの。


そこに、

「あ、琴羽、英語のノート見せてくんない?宿題すんの忘れてて…」

と、大樹。

び、びっくりしたああ……。

まさか、大樹から話しかけてくれるなんて。


「うっ、うん!!いいよ!うん、まってね!」

何焦ってるんだろ、

かっこわるい、私…。


「さんきゅ。
あと、今朝ありがとう。春姫先輩の、誤解解いてくれて。」

「あ、ううん、なんてことないさ!」

にっと笑ってみせると、

大樹もわらった、