手すりの横に私たちは立つ。



楽しみだな。



「あ、もうすぐだよ。」


ヨウくんが、そう言って、


数秒。





パァっ。



と、ライトアップ。



噴水が吹き上がり、鮮やかに輝く。




「うわあ!綺麗!!」


水のショーみたいだな。



すっごく綺麗…。


ライトアップに浸っていると


ヨウくんから、



「こと。」



と名前を呼ばれる。



振り返ると、


ヨウくんは熱を帯びた瞳で私をみていた。


どきん。



真剣な眼差しに、胸が高鳴る。




「…ふぅ…」

少し、深呼吸したヨウくんは、


ポケットから何かを取り出す。




小さな、白い箱。



いつかの、ドラマでみたこと、ある…。



だって、これは…。






「こと。俺と出会ってくれてありがとう。これからもずっと、ことと居たい。ずっと、守りたい……だから、だから」


涙が溢れて止まらない。




ヨウくんの、顔が、


ライトアップされる輝きに照らされて。













「結婚してください」