そのあと、

ヨウくんが持ってきてくれたオレンジジュースと、

カントリーマアムを食べながらおしゃべり。




時間が、

6時を指して、




「私、そろそろ帰ります」と切り出した時。




「こと。手、出して」


と、ヨウくんに手を掴まれる。




何かわかんない私はとりあえず手を差し出す。




「目、つぶって」


いわれるがままに、目を瞑ると、



指に冷たい感触。




なんとなく分かってしまった私は早く目を開けたい衝動にかられる。




いいよ、って言われて、目を開けると、



小指にはかわいいピンキーリングが。



雪の結晶…の形。



今日も付けている、

あの、シルバーネックレスとお揃いだ。




キラキラと銀色の金具に縁取られた、雪の結晶。



光が当たるたびに、色が変わってすっごく綺麗。




「きれい…」

ふと声を漏らすと、



ヨウくんの、柔らかい笑い声が聞こえた。




「喜んでもらえてよかった。ホントはクリスマスプレゼントだったんだ」



ヨウくんはそう言って私の頭を撫でる。




私、こんなに幸せでいいの…?



ポロポロと涙がこぼれてきて。




少し焦るヨウくんが可愛くって。




不器用に服の袖で涙をすくってくれる、



あなたが愛しくて。





「ヨウくん、大好き。」


私はヨウくんに抱きついた。