日曜日。


ヨウくんのおうちの前。


今日は親がいないらしい。



ヨウくんのはじめての家で二人っきり。



この前の教室でのことは、よく覚えてる。



「ヨウくんとならそういうの大丈夫だよ」

的な意味のことを言ってしまった、馬鹿な私。


そしたら、

「日曜、家来る?」

って。




もしかしてだけど、ヨウくんは、


今日そーいうの……


って、あーーもう!!


そんな事考えたら緊張しちゃう。



インターホンを押してからすぐに、

ヨウくんがでてくる。



木ベースの、優しい色のお家で。


ヨウくんっぽいなって思った。



「お邪魔します」って言うと、


ヨウくんが優しく微笑んでくれて、


また胸がときめいた。



こんなんで今日、心臓持つかな。



2階に案内され、

突き当たりの右の部屋にはいる。




がちゃ……


ヨウくんの、お部屋…。



ふわ、とヨウくんの香りがして。


スッキリとした部屋で、


無駄なものがなく、綺麗に整理されていた。




ヨウくんって感じ…ふふ。


てゆうか、


ヨウくんの匂いだ〜



部屋を見回す私に、


「恥ずかしいからやめてよ。座ってて」


とうながした。



「はーい」と、返事をすると、


ヨウくんはどこかへ行ってしまった。




机には、教科書が何冊かあるのと、


中学のときのアルバムがあった。



覗いてみたい気もする、けど、



ごくり、と唾を飲み込む。



勝手に触っちゃだめだよね……


アルバムの前でしゅん、とうなだれていると、


ヨウくんが入ってきて、




「なに、どうしたの」と、

優しい声がした。