ヨウくんは、

うなづく私をまたぎゅってだきしめた。



「こと、ちゅーしてもいい?」

「えっ」


「だって、会えない間我慢してた…こんな近くにいたらしたくなるよ」


顔を上げると視線がぶつかって。


苦しいくらい離せなくて。



久しぶりに見たその顔。


優しい顔立ち。


幸せそうだなあ。



私が目をつぶると、


ちゅ、とキスが落ちてくる。


久しぶりで体が震える。


甘くて、ほろ苦くて、

甘酸っぱくて。



私が、

「も、いっかい」

と、吐息に紛れるように言うと、



「歯止め効かない」

と、何度もキスをした。



とろけるようだった。


甘く、深く────。




ヨウくん。

好き。



「…っ」

最後のキスはとびっきり甘くて。



「あはは苦しかった?」

余裕そうに笑うヨウくん。


なんだか悔しくて、


今度は私からキスをした。




そしたら、ボンって顔が真っ赤になって。



「もー、いや!こと、いや!」

そう顔を隠すヨウくんが、

すごく愛おしかった。



「ヨウくん、もーいっかい」


何度でとキスをしよう。


君の腕の中なら────。