そんな俺の視界に写ったものは

魔神に抱かえられ気を失っている伊豆魔と

血まみれでボロボロになっているキリコの姿だった

「ユン!!」

俺は頭に血が登り炎で球体を作ってそれを伊豆魔に当たらないよう魔神に投げる

そんな俺の炎の球を軽々避けた魔神は

「あら…やっと来たのねレオ君遅かったじゃない」

「!…レオたん…!…」

「キリコ!お前は下がれ!!」

助走をつけ俺は魔神がいる部屋まで高く跳んで着地して殴ろうとするが

「残念」

またもや軽々と魔神は避けほうきに乗る

「また会えると良いわ…そうねこれを渡しといてあげる」

そう言って魔神は一枚のカードを投げると姿を消す



「チッ!」

俺は壁を思いっきりただく

一方キリコは今にも泣き出しそうな顔をして言う

「どう…しよう……伊豆…連れてかれちゃった」

そんなキリコを俺は慰める事も出来ずに帰ろうとだけ告げ

魔神が渡して行ったカードを持って基地へ戻った