「!…天野神?」

「あら!貴方天野レオ君でしょ?」

(あ~なるほど…神名では無く今の名前ね)

火矢問は警戒しながらユンと名乗るその魔神に尋ねる

「貴方は一体何が目的で不死の神を……」

「ん?あ~私の目的は不死の神〝本体〟では無いわ」

その言葉にひっかかり火矢問は眉を寄せる

「本体じゃない?……」

俺もその言葉に少しひっかかる

別に俺の偽物がいる訳でもなくましてやクローン人間なんて言うものもいない

じゃあ本体ではない別の不死の神とは一体誰の事だ?

「じゃあ問う!魔神ユン!なら何故俺の所に来た?」

ユンはフフッと笑う

「そうね…忠告…かしらまたレオ君が失敗しない為にも…」

(失敗…?)

すると俺の脳裏に過ぎるゆりと音々の事が

「心当たり…あるんでしょ?」

火矢問は俺の方に視線を向ける