翌朝スミス大統領は国に帰った

俺はと言うと何日も何週間も音々が亡くなった場所から離れなかった

いや……離れられなかったんだ……

何故なら……


伊藤ゆりの事を思い出したからだ

俺は数百年前にも恋をした人を亡くしている

助けられたかも知れなかったのに

二人共目の前で亡くなった

最低だ……

不死なのに!神なのに!

ゆりを助ける事も!音々を助ける事も!

何も出来なかった……

ただ立ち尽くして見ているだけ

俺はそれで良いのか?

ダメに決まってる……

神として重い罪を持った俺は罪を償う為に

神の修行を一旦辞め魔界へ向かう事にした