「…でもお前が総理大臣を辞めようが、どうなろうが母さんは帰ってこない」

カチリと拳銃の引き金を引く音がする。

私は察した。
黒田は堂園を殺す気だ。

「…罪を償え」

そう黒田が呟くと、部屋中に大きな銃声が轟いた。