『しかし何を言おうが君は私の子供であることには違いない。一人きりになってしまった君にこれからも資金援助は続けることは約束しよう。だから帰りなさい』

『待てよ!話はまだ…』

扉に手をかけようとする堂園の腕を掴む。

『だがそれは私の子供であることであることは口外せず、2度と私に会いに来に来ないことが条件だ。でなければ』

掴んだ腕は振り払われ、俺は壁に打ち付けられ堂園に首を掴まれる。

『この世の中からお前を抹殺する。誰にも気づかれず、静かにな』

狂気じみた目付きに俺の背筋は凍りつく。
堂園は首から手を離し、そのまま部屋から出ていった。
俺は咳き込みながら床に崩れ落ちた。

殺されるかと思った。
しばらく震えが止まらず動けなかった。