「かーずさ!一緒に帰ろう!」

「うん。もちろん!」

いつものように私は、友達の実里(みのり)と学校を出る。
実里とは高校に入ってからすぐに仲良くなり、今や一番の親友。
活発で明るく、笑顔の絶えない実里。
私はそんな彼女が大好きだ。

「もうすぐ2年生になって初の中間テストだね。和紗(かずさ)は勉強してる?」

「してはいるんだけど、やっぱり数学が苦手で…全然勉強進まないの」

「そんなの私が教えるよ。今週の土曜日は私の家で勉強会ね」

「ほんっと実里は頼りになるなあ…大好き!」

私は実里に勢いよく抱きつく。

実里は成績優秀で、私にいつも勉強を教えてくれる。
本当に頼りになる女の子だ。

「和紗の正直すぎるところ、たまに恥ずかしいけれど本当に大好きよ」