「だから名前を教えてよ

君の名前は何?」



「…ゼロと呼ばれている




そこまで関わるつもりはない




次に来るのは配給の時だ




余計なことを言うな」


「コードネームじゃなくてっ…」



一息で言い切って
足早に特別独房を後にした


男が何か言いかけたが、聞こえないふりをした