「……はぁ」



水泳大会が終わって落ち着いたかと思えば地獄のテスト勉強が待ってましたとばかりに私と美織に襲いかかってきた。



二人で勉強しようと図書館にいけばたまたま来ていた楓月くんと妃波くんに遭遇。



そこまでは良かったのに、二手に別れて勉強しようってなって。



「じゃ、じゃあ私は楓月くんに教えてもらうね!?
いいよね!?楓月くん!」

「俺は別にいいけど……」

「え、ちょっと一葉ちゃん!?」



私に迫られて戸惑う楓月くんの腕を強引に引っ張って空いている席へ向かう。



美織の困った顔が見えたけど今日だけは見なかったフリをさせてください。



ごめん、美織。