「龍、あそこ空いてる」 「ほんとだ」 運良く裕が席を見つけ、その席へと向かうため足を踏み出す。 その時…… 「わぁっ」 「ちょっと美織、大丈夫!?」 「いたたたたっ……あの、ごめんなさいって裕くん!?」 聞いたことのある声の主が、裕とぶつかったらしい。 裕が目の前にいて、俺からは見えないけど恐らく美織ちゃんと一葉ちゃんってところかな? 美織ちゃんが前を見ていないだの、抜けてるだの……そんな話をしていた二人に向かって裕が問いかけた。