「…うぅ、」

ひどい頭痛と共に目が覚めた。
白っぽい天井。
ここは…。

「あら、目が覚めた?」

白いカーテンをシャッと引いて現れたのは
白衣を着た黒髪の女の先生らしき人。

周りを見回すと、わたしが寝ていたもの
以外にも2つベッドがあって、
大きな机の上には消毒用のアルコールと綿や
たくさんの包帯などがあった。

どうやらここは学校の保険室のようだ。

「…あの、わたし…」

まだガンガンする頭を片手で押さえながら
喋ろうとすると、先生は今までのことを
教えてくれた。