お母さんに
ごちそうさま、といって
部屋に戻ったわたしは、
今日のことを思い出して整理してみた。



小学校が同じだった、鈴原涼くん。
わたしは彼からいじめを受けて
男の子に恐怖心をいだくようになった。
そして今では目を合わせることもできなくなってしまった。


そんな、わたしのトラウマを作った人が、
わたしに謝ってきた。

鈴原くんは『小学校のとき』
といっていた。

だからそれはいじめのことで間違いないだろう、と思う。

でも、なんで今更?

謝られたからってわたしの男性恐怖症が
治るわけではない。


考えれば考えるほど、わからない。


わたしはまた眠くなってきて、
そのままベッドに倒れるように
眠りにおちた。