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「ゆうのー、お夕飯できたよー!」
お母さんの声でハッと目が覚めた。
いつのまにか眠ってしまっていたようだ。
(明日から学校どうしよ…)
わたしは憂鬱な気持ちで食卓についた。
「ねぇゆうの、学校どうだった??
友達はできそう?」
お母さんがニコニコしながら聞いてきた。
…学校いやだな…
そんな言葉が口をついて出そうになったが、
ぐっとこらえた。
お母さんに、心配をかけてはいけない。
お母さんはわたしが小さい頃離婚していて、
女手一つでここまでわたしを育ててくれた。
小学校のとき、
いじめにあってから
男の人がこわくなって会話もままならなくなったわたしを、私立の女子中学に通わせてくれた。
今まで迷惑をかけてきたぶん、
もう心配させたくなかった。
だから
「うん!すごく楽しかったよ。
クラスのみんな、優しくていい人たちばかりだった!」
不自然にならないような笑顔で言った。
それを聞いて、
お母さんは
とっても嬉しそうに、笑ってくれた。