咲子は一瞬、黙ってしまった。
嫌な訳がない。
ただ、それをアルバムに入れるという行為が本当にマサフミが引退する気でいるんだと、更に実感させられていた。
『入れて良いよ。…ねぇ、マサフミ?』
『ん?』
『本当に引退…するの?』
咲子自身もその話しを聞かされたのはほんの一週間前で全然実感もなかった。
『売れ行きによるかなってまっちゃんとも話してるけど、うん。売れまくったら引退する』
『なんで?』
『俺の「歌」は「思い」はもう皆に伝わったと思うから』
『まだ32歳よ?』
『…50過ぎたら歌手に戻るつもりでいるから大丈夫』
『え?』
『今の俺が10年くらい前からの俺の歌を歌ったらダメなんだよ』
咲子には良く分からなかった。
でも、長年連れ添って来た2人。
マサフミの気持ちもくみ取れる。
『プロデューサー、頑張ってね』
『ありがとう』
そのアルバムは今まで歌われなかった「永遠の詩」も入っていることもあり、ミリオンに達した。
嫌な訳がない。
ただ、それをアルバムに入れるという行為が本当にマサフミが引退する気でいるんだと、更に実感させられていた。
『入れて良いよ。…ねぇ、マサフミ?』
『ん?』
『本当に引退…するの?』
咲子自身もその話しを聞かされたのはほんの一週間前で全然実感もなかった。
『売れ行きによるかなってまっちゃんとも話してるけど、うん。売れまくったら引退する』
『なんで?』
『俺の「歌」は「思い」はもう皆に伝わったと思うから』
『まだ32歳よ?』
『…50過ぎたら歌手に戻るつもりでいるから大丈夫』
『え?』
『今の俺が10年くらい前からの俺の歌を歌ったらダメなんだよ』
咲子には良く分からなかった。
でも、長年連れ添って来た2人。
マサフミの気持ちもくみ取れる。
『プロデューサー、頑張ってね』
『ありがとう』
そのアルバムは今まで歌われなかった「永遠の詩」も入っていることもあり、ミリオンに達した。