「良く分んないけど、待ってろって言わないと繋がっていられない関係じゃないよ。俺らは…」

「そうか」


キョウスケは優しい。
きっと6年間か4年間、彼はずっと真弥の側にいてくれるはずだ。


「連絡も取らないつもりか?」

「あぁ」

「なぁ、最後に忠告」

「え?」

「男の6年と女の6年は、遥かに感じ方が違うと思う。真弥ちゃんは自立する。今のままの真弥ちゃんが6年後にいるとは思えないけど」


キョウスケの言葉の意味が理解できなかった。
反省点は俺。

時、は人を変える。
分かってなかったのは俺だけだった。





「キョウちゃん」

「俺がお前を守るよ。心変わりでもしたら俺に言え。あいつの連絡先くらいなら教えてやる」

「…うん」

「元気ないな?」

「やっぱり寂しいから」


なぁ、チトセ?

真弥ちゃんは大人な女になると思うんだ。
だけど、男は絶対にできないよ。

チトセがいるから。

お前から正式にフラれるまでは何年だって真弥ちゃんは待ってると思うんだ。