「ちっ、違う! これはーー」
足を怪我したから! と言い掛けた側からーー思わず右足に体重を思いっ切り掛けてしまい、「痛っ」と顔を歪めた。
すると近田君が。
「馬鹿っ。お前、自分が怪我してること忘れてる訳じゃないだろうな!」
そう言って、突然私の右腕を掴み、そのまま自分の肩へと回した。
急に密着する形となり、私の全身がカァッと熱くなる。
「ち、近田君⁉︎ い、いいよこんなーー」
「また怪我されたら困るだけだ」
有無を言わさず、彼はその状態で歩いていく。
班の皆からの視線が恥ずかしい。
でも、近田君だって。
顔真っ赤なくせに。
恥ずかしがってるのにこんなことしてくれてる。自分の代わりに、伊川さんか松岡さんに頼むことだって出来たはずなのに。
これは明らかに〝班行動〟の為じゃなくて〝私の為〟でしょ?
そりゃあ怪我人を気遣ってくれてるだけなのも分かってるけど。
こんなことされたら、どうしてもドキドキしてしまうよ……。
足を怪我したから! と言い掛けた側からーー思わず右足に体重を思いっ切り掛けてしまい、「痛っ」と顔を歪めた。
すると近田君が。
「馬鹿っ。お前、自分が怪我してること忘れてる訳じゃないだろうな!」
そう言って、突然私の右腕を掴み、そのまま自分の肩へと回した。
急に密着する形となり、私の全身がカァッと熱くなる。
「ち、近田君⁉︎ い、いいよこんなーー」
「また怪我されたら困るだけだ」
有無を言わさず、彼はその状態で歩いていく。
班の皆からの視線が恥ずかしい。
でも、近田君だって。
顔真っ赤なくせに。
恥ずかしがってるのにこんなことしてくれてる。自分の代わりに、伊川さんか松岡さんに頼むことだって出来たはずなのに。
これは明らかに〝班行動〟の為じゃなくて〝私の為〟でしょ?
そりゃあ怪我人を気遣ってくれてるだけなのも分かってるけど。
こんなことされたら、どうしてもドキドキしてしまうよ……。


