スマホで設定していたアラームが鳴って、その音で目を覚ました。

まだ眠たい目を開いて体を起こす。

ふわあ、と零れてきたあくびをして伸びをした。


時間は、朝の6時だ。


渋々ベッドを抜け出すと洗面台まで歩いていって、顔を洗う。

その流れで鏡を見ると、まだ眠たそうな私がこっちを見ている。

ぼんやりしていそうで何だか冴えない表情を浮かべているものだから、ぺちんと頬を叩いて眠気を覚ました。



「よし。早く準備しよう」



今日1日の気合を入れて、洗面台からまた部屋へ戻る。

クローゼットから制服を取り出して、着替えると胸元まで伸びた髪の毛を下の方で2つに結わえた。