……………………………あれ?









私、なんで病室にいるの?









確か、色鉛筆は見つかったけど、倒れちゃっ


たはず…









倒れたあとの記憶が無い…………








「コンコン…


咲桜ちゃん、入るよー」









聞きなれた声で入ってきたのは伊沢先生だ。








「あ!咲桜ちゃん起きたんだ〜


調子はどう?


さっきまではひどい熱だったんだよ?」









熱!?








言われてみれば、体が重い……








「先生、私、倒れたあとの記憶がないんです


けど………」








「あぁ、咲桜ちゃん、雨の中外出たでしょ?


咲桜ちゃんが急に倒れた!って男の子が抱え


てきたんだよー


男の子、すごい焦ってたんだからー」









…………………………………男の子?









あ、あの人のことか…









そう言えば、あの人が色鉛筆を届けてくれた


んだっけ?









驚かせちゃったな…








まぁ、病気で引かれるなんていつものこと。










最初は同情して一緒にいても、いつ倒れるか


わからない私に面倒くさくなって離れていか


れるのは慣れていた。









「……………………………咲桜ちゃん。


その顔は反省してないようだけど、雨の日は


外出ちゃダメだって何回も言ったよね?


咲桜ちゃんの体は…………………」









「雨よりも強くない!でしょ!


もう何回も聞いたよー


今回はしょうがなかったの…ごめんなさい」









ほんとは全然反省してないけど、とりあえず


謝っとけばへーき笑









「咲桜ちゃん、3日間は、部屋から出ちゃだめ


だからね?


安静にしておくこと。」









「はぁーーい。」











今回は3日間か……









この前、病室から脱走したときは1週間だった


かな?笑









今回は軽めでよかった〜